本箱を眺めながら

断片記憶

研究所の環境が改善することは良いことです。もっと真摯に取組んでいれば程よく快適に過ごせたことでしょう。

持てない本類と会話しながら、例えば、「もう中国語はいいよね。ピン音から始めると時間がかかりますよ。英語もさすがに入門書は減らせるでしょう。山の案内記はどうするつもりなの。もうその身体では登れないでしょう。古くなった将棋の戦法書は不要なのでは?」そうやって一つ一つ手に取って判断していくと物凄く疲れてきます。だから、遅々として進まないのだと思います。判断を重ねるのは脳のスタミナを激しく消費するものです。あと百箱以上ある本箱との会話も辛いですが、資料も捨ててしまえば届かない闇となるのが怖いので手がつけられていません。ブログにも全てを載せているわけではないので、こうして諦めることを重ねていくことしかないのですね。全てが曖昧になる日まで。

梔子

梔子@向島百花園

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