『院政』(2006)

読書時間

美川圭『院政』中公新書、2006年、2018年第5刷

あとがきで美川圭氏は中国山西省応県にある木塔のことを書いていました。

「目の前にそびえるのは高さ67メートルの応(おう)県の木塔、正式名は仏宮寺釈迦塔。造られたのは遼の清寧二年(1056)、おそらくは中国最古の木造建築である。外見は五重塔に見えるのだが、内部は九層であり、しかも八角の塔なのである」(P262)。

応県八角五重塔(内部九層)は法勝寺の八角九重塔が永保三年(1083)に建てられたから、それよりも古いし、なにしろ現存しているのが凄いことです。

法勝寺八角九重塔跡発掘調査現地説明会資料が京都埋蔵文化財研究所で公開されています。

https://www.kyoto-arc.or.jp/News/gensetsu/182zoo.pdf

2010年6月26日(土)に小雨降る中、現地説明会に行ったことを思い出しました。柏田有香氏が説明してくれて、瓦が出土したことから、京都アスニーにある模型(瓦葺)に対し再考を迫ることになりました。

法勝寺八角九重塔の説明(2010年12月)

https://www.kyoto-arc.or.jp/News/s-kouza/kouza221.pdf

復元図面やCGが京都埋蔵文化財研究所のリーフレット京都No.270(2011年6月)で紹介されています。

https://www.kyoto-arc.or.jp/news/leaflet/270.pdf

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