2018年01月書籍往来

書籍目録

私がふだん漆器を使わないのは、生地が好きなこともあるが、分からないという点もあるようだ。良し悪しが分からないし、扱い方も分からない。料理屋などで使う器は、持った感じや見た目も楽しませてくれる。嫌いではない。では、選べるかと言うと難しいと言わざるを得ない。しかし、漆作家の本がなぜかあるのである。一体私は何て買ったのだろうか。

今回、外部倉庫から引取り、古書店に処分をお願いした中に入らなかったのだから、「使用中」「保管中」「愛着」のいずれかに分類されたのだろう。いつか思い出して読む本という訳で「保管中」となれば、また外部倉庫へ戻ることになる。ここに書いたのは、読むためだとしても、待ち行列のキューには百冊程もある(普通の人なら1年分だろう)。何か突然好奇心が湧いて、順番を飛び越して読むことがないとは言えなくもない。少しめくって、読み続けなければ「保管中」の箱へ入れることになるかもしれない。箱は「未決」と「処理」を入れて5種類に分ける壮大な(笑)プロジェクトになっている。

【エッセイ】

赤木明登『漆塗師物語』文藝春秋、2006年

赤木明登『名前のない道』新潮社、2012年

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