瑞饋(ずいき)とは芋茎(ずいき)
瑞饋祭(ずいきまつり)の瑞饋といっても知らない人がいるので、少し説明したい。ずいきは里芋の茎のことである。京都ではよく食べられていて、私もずいきあんかけをよく食べた。その芋茎で屋根を葺いた神輿が北野天満宮を出発し西之京を回り、御旅所に着座されているのを見に来たのだ。
ずいき祭の日程
西之京の北野天満宮の御旅所はかつて北野神社御旅所だった。ずいき祭は10月1日から5日である。初日は北野天満宮からずいき神輿が13時に出るのであるが、西賀茂の松庵で蕎麦を食べて、近くの菓欒(からん)で西賀茂チーズを買っていて見送った。2日目と3日目は御旅所に神輿があるのでゆっくり見られる。
交通規制
西大路妙心寺道を西に入ったところに御旅所がある。しかし、出店が道の両側に出るため車は進入禁止となる。二条駅からタクシーに乗ったが、乗務員さんは地元の人で、ずいき神輿を担いだことや、おむすびの弁当の話など懐かしく話してくれた。貧しいという言葉が出た時、天神を祭る人がここにもいると思った。私は通行止めの話を知らなかったが、地元をよく知る乗務員さんは丸太町通から春日通を上がってくれた。妙心寺道の手前で通行止めになっていた。帰りは西大路から円町駅まで歩いた。電車かバスでのアプローチをお勧めする。
御旅所は屋台村状態
車を降りて妙心寺道まですぐだった。妙心寺道を西へ向かい出店を縫って、北側にある御旅所へ入る。ここは普段はガランとしているが、出店の屋台村になっていた。いきなり射的屋が入口にあったりする。正面は献茶会が催されていた。西側の奥にずいき神輿が2基あった。確かに芋茎で神輿の屋根ができている。小さい神輿にはPokémon GOが、大きい神輿の方は、色々とコンテンツが付けられていた。西之京瑞饋神輿保存会のテントへ行って、御神酒代を納めて、西之京瑞饋神輿の解説、絵葉書と今年のずいき神輿の桂馬・欄間の紹介(立命館大学京都学専攻)をもらう。この紹介で素材が分かる。ちょっと印刷の品質を上げると資料としての価値が上がると思った。紙屑マニアとしてはそういうものだ。今年のテーマとして、体操ニッポンと真田丸があったのは笑った。
『京都 天神を祭る人びと ずいきみこしと西之京』(2014)
『月刊京都 2014年10月号』でずいき神輿を見たくなる
小さな瑞饋神輿
大きな瑞饋神輿
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