2016-04

読書時間

もののあはれ

本居宣長、子安宣邦校注『排蘆小船・石上私淑言――宣長「物のあはれ」歌論』岩波文庫、2003年、2010年第3刷 肝心の「物のあはれ」はどうなっているのか。 『排蘆小舟』で本居宣長が「物のあはれ」概念に触れているのは、頭注を含め二箇所だと子安...
読書時間

『排蘆小船・石上私淑言――宣長「物のあはれ」歌論』(2003年)

本居宣長、子安宣邦校注『排蘆小船・石上私淑言――宣長「物のあはれ」歌論』岩波文庫、2003年、2010年第3刷 本居宣長の歌論は「物のあはれ」として知られている。今回はその元を見てみたい。そもそも『排蘆小舟(あしわけおぶね)』と『石上私淑言...
読書時間

『紫文要領』(2010)

本居宣長、子安宣邦校注『紫文要領』岩波文庫、2010年 段ボールから取り出した。買った理由は不明であるが、たぶん子安宣邦先生の名前が眼に入ったのだろう。 本居宣長の最初の源氏物語論である『紫文要領』は「しぶんようりょう」と訓む。紫文は源氏物...
読書時間

『中江藤樹』(1974)

『中江藤樹』(1974) 山井湧、山下龍二、加地伸行、尾藤正英『日本思想大系〈29〉中江藤樹 』岩波書店、1974年 中江藤樹(1608年〜1648年)は江戸初期の慶長13年に滋賀で生まれた。9才で米子藩(加藤泰光)の武士であった祖父の養子...
断片記憶

『テクノロジストの条件』(2005)

P・F・ドラッカー、上田惇生編訳『はじめて読むドラッカー【技術編】テクノロジストの条件 ものづくりが文明をつくる』ダイヤモンド社、2005年 松尾明先生がシステム監査学会でドラッカーの『テクノロジストの条件』を基準書として読むことを発表した...
書籍目録

2016年03月購入図書

2016年03月購入図書 今月は心に関するものが多い。自然と引きつけるのだろう。参考文献を箱らか出して調べたりするものだから、寝床の周りは付箋を貼った本だらけになっている。 【思想】 鎌田東二『世阿弥 身心変容技法の思想 』青土社、2016...
書籍目録

2016年03月購入古書

2016年03月購入古書 課題図書がなかなか読めないのはいつものことだ。『中江藤樹』の世界をどう理解しょう。 浄土寺の善行堂で上林暁の本『春の坂』を購入してが、落として箱を破損させてしまった。知合いに修理を頼んだが、そのままで、まだ読めてい...
古都を旅する

長谷寺

週刊新潮の「とっておき私の奈良」荒俣宏氏の4回目は「長谷寺」だった。長谷寺は真言宗豊山派の総本山で西国三十三所巡礼の第8番札所として人々の信仰を集めている。長い登廊を上がった先に本堂がある。荒俣先生、本尊の十一面観世音菩薩の足下に触れている...