週刊新潮の「とっておき私の奈良」華道家の笹岡隆甫氏の3回目は「法起寺」だった。飛鳥寺や四天王寺の中国式の左右対称の伽藍配置と違い、法隆寺の西院伽藍や法起寺は金堂と塔を左右に並べて配置している。家元が「最初期のいけばなの伝書に、しんに添える下草の入れ方について、左右のうち一本を長くすれば他方を短くせよと書かれています」と日本人の左右非対称やくずしの美志向を説いている。
昔、修学旅行で奈良に行った時、遠くから法起寺の国宝の三重塔が見えたのが嬉しかった。奈良の写真には必ず出てくる三重塔だった。たまにはゆっくり斑鳩を歩いてみたい。
プラス1は「法輪寺」だった。国宝だった三重塔は1944年に落雷で焼失し、再建された三重塔が建っている。建物の魅力は失われたが、収蔵庫の木造虚空蔵菩薩立像を見に寄ったことがある。
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