山上浩嗣『モンテーニュ入門講義』ちくま学芸文庫、2022年
書誌情報
ちくま学芸文庫の北村善洋編集長が出版を勧めたとある(p.444)。ちくま学芸文庫オリジナル本ということ。注、モンテーニュ入門のための文献案内があるが、索引はない。
谷沢永一氏が60歳過ぎたらモラリストを読めと書いていたのを読んでそのつもりでいる。まだ、ホモ・エコノミクスを辞めないでいるのは、世間から離れ難いからかもしれない。自分の中の矛盾した考えを統一させようと無理をしても仕方がない。読書や対話は精神を活性化させるし、何より楽しいのだ。
ただ、モラリストならなんでもよいというわけにもいかない。パスカル、ラ・ロシュフーコーもあると書いて、そんなに選択肢はないと思った。毎月刺激的なタイトルの本が出る中で、過去の本をそう読めるわけでもない。
それにしても私の読書が入門で止まっているのは、何か理由があるのだろう。モンテーニュとの遠さであるとしたら、それは何であるのかと考えて、本を読むことが止まってしまった。
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