小野正嗣『100分de名著 フランツ・ファノン 黒い皮膚・白い仮面』NHK出版、2021年
フランツ・ファノンがマルティーニーク島の生まれと書いてあるのを見て、中村隆之氏の『カリブ-世界論 植民地主義に抗う複数の場所と歴史』(人文書院、2013年)を思い出した。中村隆之氏はマルティニック島と呼んでいたが、ここではマルティニークとしておく。中村隆之氏の本を夏の熱い最中に読んだ記憶がある。フランス領のポストコローニアリズムが扱われていた。フランツ・ファノンもアルジェリア革命で登場する(P190)。すっかり忘れていたが、100分de名著は目が離せない。
ヨーロッパ戦後史を読む時に、アルジェリアは出てくるが、カリブ世界は出てこない。読み方に気をつける必要がある。
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