『日本人の霊魂観』(1976)を読む

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山折哲雄『日本人の霊魂観 鎮魂と禁欲の精神史』河出書房新社、1976年、2011年復刻新版

目次は詳細とは言えないが、序章から第四章で構成され、索引があり、資料に「物のけ現象」として『紫式部日記』『源氏物語』『栄花物語』から出産・死の記述を一部抜書きしたものや、「憑霊年表」という本書に関係する年表が付いている。各章にエピグラフがあるが、序章 問題と方向の紆余曲折のエピグラフにゲーテ『ファウスト』第一部(森鴎外訳)からの引用があるのが気になったので、以下の章もエピグラフの出典をメモしておく。第一章 遊離魂と殯は上田秋成『雨月物語』巻之一。第二章 天皇と呪師はアリストテレス『デ・アニマ』(出隆訳)。第三章 憑霊と除祓は本居宣長『源氏物語玉の小櫛』二之巻。第四章 観想と鎮魂はメルロー=ポンティ『知覚の現象学2』(竹内芳郎他訳)。この道具立てで山折哲雄氏は何を築こうとしたのだろうか。

私は本を通読してから書くということをしていない。読みながら書き、疑問を投げつけながら読むということをしているので、自分の興味を刺激し続ける本でないと、伏線を回収するつくりの本でないと最後まで行かないことが多い。結論がわかると興味を失ってしまう。子安宣邦先生もエピグラフをつけるが、課題図書からの引用が私と重なることはなかった。読み方は人それぞれである。

『日本人の霊魂観』(1976)

『日本人の霊魂観』(1976)

 

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