吉川幸次郎『古典について』講談社学術文庫、2021年
Ⅱ 受容の歴史ー日本漢学小史
本書を書いていた1959年を基準に論じているので、2026年とは隔たりが大きいが、私の生きて来た時代であり、私の中ではそう矛盾は感じない。これも第1部で著者が明治に感じる距離感の違いでもあるかもしれない。
荻生徂徠の「聖人の道」は信仰であると吉川幸次郎は言っている(p.105)。社会契約論ならぬ聖人創造説である。
Ⅲ 江戸の学者たち
伊藤仁斎、荻生徂徠、本居宣長が中心であるのは吉川幸次郎が中国文学の専門家であって、日本思想史の専門家ではないこともあるようだ。しかし、伊藤東涯の話は読んだことがないのでよかった。

『古典について』(2021)
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