読書時間

『さまよえる歌集 赤人の世界』(1974)

梅原猛『さまよえる歌集 赤人の世界』集英社、1974年高校の修学旅行の前に梅原猛の『隠された十字架 法隆寺論』(新潮社、1972年)を物理の先生に紹介されたのだが、奥つけを見ると1975年24刷とあり、大学時代に買った本だと分かる。記憶は当...
読書時間

『『クオーレ』の時代』(1998)

藤澤房俊『『クオーレ』の時代―近代イタリアの子供と国家』ちくま学芸文庫、1998年はじめに、終わりに、そして、解説(牧原憲夫)を読む。イタリア国民国家の形成をデ・アミーチスの『クオーレ』に読み取る。日本とイタリアは後発資本主義国として対比さ...
書籍目録

2022年06月購入図書

陰暦6月水無月とは不思議な漢字である。水月なら、水の月でわかる。無が「の」を意味する格助詞の「な」の連体形というのがピンとこない。神無月も神の月という意味である。古代の言葉は漢字を借り物としていたが、現代人の言葉遣いからは計り知れない。(購...
古都を旅する

森野旧薬園

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」美術ライターの橋本麻理氏の3回目は「森野旧薬園」でした。吉野葛を扱う森野家の私設の薬草園です。プラス1は葛の館でした。森野家が営む森野吉野葛本舗西山工場の別称だそうです。週刊新潮2022年6月9日...
断片記憶

Goinkyodo日録

6月になって、気温も上がり朝方に目覚めたので、ふと思いついて衣替えのようにタイトルを変えてみた。「雑誌漫談所」はタイトルの割には本について書いていない傾向が最近目立って気になっていた。さして対案が思い浮かばなかったので「Goinkyodo日...
読書時間

『明治維新の分析視点』(1968)

上山春平『明治維新の分析視点』講談社、1968年今時、明治維新に関して半世紀以上前の論考を読む意義はあるのだろうか。歴史家の評価はともかく、哲学者が国家論を述べる視点は整理しておきたいと思った。戦後の明治維新論は講座派理論が主流であったと上...
読書時間

『小林一茶』(2013)

青木美智男『小林一茶 時代を詠んだ俳諧師』岩波新書、2013年おわりにの附記を読むと、青木美智男氏が急逝されたあと、教え子であった瀬戸口龍一氏がおわりにを加筆したと書いてあった。読んだ時には違和感を感じなかったので驚いた。もっと驚いたのは、...
散歩時間

大江戸スクランブル

宝塚雪組東京公演は大江戸スクランブル『夢介千両みやげ』でした。山手樹一郎の人情時代小説です。若い人は読まないでしょうから、GHQの検閲を通る時代小説といってもわからないでしょう。演出は石田昌也氏です。彩風咲奈さんの夢介に絡むのは朝月希和さん...
読書時間

『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』

上田信『中国の歴史9 海と帝国 明清時代』講談社学術文庫、2021年、kindle版本書のスタンスを上田信氏が「はじめに 大海に囲まれた二つ帝国」に書いていた。海の女神である媽祖(まそ)についての話のあとになる。「現在の歴史学には、大局的に...
書籍目録

2022年05月購入図書(その6)

5月皐月の購入図書も終盤となり梅雨入りが近くなった気がする。(購入後記)国土の67%が森林という日本の将来を考えようと思う。森と共に生きてきた日本人の暮らしを見直そうと思う。木の器で食事する日々を送り始めてから、プラスチックなどの便利な道具...
古都を旅する

笠置寺

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」美術ライターの橋本麻理氏の2回目は「笠置寺」でした。笠置町はボルダリングの聖地となっているとのことです。真言宗智山派の笠置寺は磨崖仏で有名です。山岳修験の聖地でもありまして、良弁僧正や実忠和尚の伝...
書籍目録

2022年05月購入古書(その4)

5月皐月の購入古書は失敗の巻の話(購入後記)中国語版の子安宣邦作品集の『近代知識考古学ー国家、戦争与知識人』の刊行の話を子安先生のブログで読んでポチッた。あとで調べると『近代知のアルケオロジ- 国家と戦争と知識人』(岩波書店、1996年)に...
読書時間

『水滸伝』(1972)

宮崎市定『水滸伝 虚構のなかの史実』中公新書、1972年、1993年14版『水滸伝』は読んだことがない。人気があったのは1世代前までのことなのだろうか。北方謙三氏が書いているのであるから、今でも人気があるのだろう。新歌舞伎座で『新・水滸伝』...
読書時間

『論より証拠』(1985)その4

谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷生涯読書計画を実践する五つの鍵1.最初に無駄な設備投資をせよ2.ひいきの著者を一人もて3.読書は内容でなく味わい4.解説書・入門書に気兼ねするな5.できる限り嫉妬心を抑えよ1.最初に無駄な設備...
読書時間

『論より証拠』(1985)その3

谷沢永一『論より証拠』潮出版社、1985年第2刷以前読んだ時から3年半経って、振り返ることにする。虚学のための五箇条第一条 歴史物語に着目する。第二条 人間性を知ること。第三条 推理小説を読むこと。第四条 日本人の感受性を知ること。第五条 ...
読書時間

『南北朝』(2017)

林屋辰三郎『南北朝』朝日新書、2017年書誌情報著者のあとがきによると、1957年「創元歴史選書」、1967年「創元新書」、1987年「日本史論聚」第四巻(岩波書店)、1991年の朝日文庫」で刊行されてきた。新書版になったのは帯にある呉座勇...
ひととき

152「魚素麺の頃」千宗室

2022年6月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「魚素麺の頃」というタイトルでした。「日記は記録ではない。記憶なのだ」というのは、数値だけでは測れないことも、食日記を見れば、「早々と夏日」が思い出されるそうです。家元が...
古都を旅する

奈良国立博物館

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の奈良」美術ライターの橋本麻理氏の1回目は「奈良国立博物館」でした。自分の関心のアンテナがどこを向いているか確かめるため、定点観測の場として「なら仏像館」に来ているとか。「絶対秘仏である東大寺二月堂本尊光...
読書時間

『砂糖の世界史』(1996)

川北稔『砂糖の世界史』岩波ジュニア新書、1996年、2021年第41刷サトウキビというと沖縄での黒糖作りを思い出した。製造過程を見たり、製糖事業の歴史を振り返ったパネルを見てそう遠くない話だと思った。本でも少し読んだかもしれないが、本書のよ...
断片記憶

趣味の本

本は読んでも忘れてしまう。本は味わうものである。本を味わうには歴史がよいとの谷沢永一氏の助言に従って、一時期は日本中世史の本を読んでみた。本が本を呼ぶようにして読んでみたが、掘り下げるところまで行かなかった。専門ではないので、読めない史料が...