読み飛ばさないということ

断片記憶
1.基礎を固めるということ
油井宏子氏の『古文書はじめの一歩』(柏書房、2008年)では、読めた字をマイ字典に書くことを勧めていた。読めない字ではなく読めた字を字典で引くことで得るものがあると言う。くずし字はひとつ読めても似たような字が山ほどある。そう簡単に区別はつけようがない。そこで読めた字を集めてマイ字典を作ることがよいというわけだ。外国語の学習と同じで、単語との遭遇回数が重要だと考えているのである。ノートを用意しようかと考えたが、iPadがあるので、GoodNotes5でメモしていこうと思ったが、筆でないと筆の裏を返すなどできない。
漢文は書き下しができることが重要だと考えているので、こちらはできなかったことをメモしていこうと思う。大概はパターンで読めるのであるが、読めないものを飛ばしてきた。これではいくらやっても読めるようにならない。しかし、わかっていても、つい後回しにしてしまう。
わからないものを特定して対策するのは試験も同じだ。何がわからないかを明らかにすることから再開しよう。
ただし、くずし字を書き写すことは実は容易ではない。何となく識別してきたが、例えば「夜」のくずし字を見てもどうやったらそのように書けるのか見当もつかない。やはり、基礎条件に書道の知識は欠かせないようだ。
2.方法について
古文書は対象を江戸時代とする。
(1)準備(基礎条件)
活字の旧漢字・旧仮名遣いに慣れる。
習字の復習(楷書、行書、草書)
(2)入門(基本技能)
入門書を読む。
マイ字典を作る。
変体仮名は字母を確認する
漢文の読み下し、古い言い回しになれる。
古文書は総合力が試される。やはり、人生の最後は古文書読解である。

三社祭の終わり

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