ひととき

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82 「祭の夜」千宗室

ひととき 2016年08月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「祭の夜」というタイトルだった。家元が自転車で神社の夜祭へいった時の話だった。鳥居を夜店の明かりが照らしていた夕方だった。綿菓子やベツコウ飴、おもちゃ屋、射的...
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81 「睨む空蝉」千宗室

ひととき 2016年07月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「睨む空蝉」というタイトルだった。家元がジョギングをするジュースを買い換えて、おろしたところ、雨に降られる話だ。雨宿りした百日紅の木に蝉の脱け殻があり、早過ぎ...
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80「貸本屋の午後」千宗室

ひととき 2016年06月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「貸本屋の午後」というタイトルだった。家元が小学生というと50年程前の話になる。信号のない堀川通り渡るのが冒険だった頃だ。堀川鞍馬口を入ったあたりにあった貸本...
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79「酒が旨いとき」千宗室

ひととき 2016年05月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「酒が旨いとき」というタイトルだった。平野恵理子さんのイラストは蚕豆だ。家元が「ごく稀に本当に酒を楽しめる日がある」という。「昔はともかく、今は一人酒をしない...
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78「土手からちょっと」千宗室

ひととき 2016年04月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「土手からちょいと」というタイトルだった。シジュウカラやウグイスなど春先の鳥の話は秀逸だった。賀茂川の話になり上賀茂の橋のたもとで串揚げ屋をしている勲君の店の...
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77「御室桜」千宗室

ひととき 2016年03月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「御室桜」というタイトルだった。御室桜は4月の半ばに他の桜が終わったあとに仁和寺で観られる背の低い遅咲きの八重桜である。ということで、混み合うけれど、ソメイヨ...
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76「貨物と少年」千宗室

ひととき 2016年02月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「貨物と少年」というタイトルだった。家元の少年時代の話かと思ったが、家元が金沢行に乗る0番線ホームで見かけた少年の話だった。不審な動きから飛び込みかと思って注...
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75「船岡山」千宗室

ひととき 2016年01月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「船岡山」というタイトルだった。家元のところから、堀川通を渡り路地をいくつか辿っていくと船岡山へは十分少し。家元の散歩コースは建勲神社の東の山道ではなく南山道...
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74「西の山の向う側」千宗室

ひととき 2015年12月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「西の山の向う側」というタイトルだった。子供の頃に亀岡で松茸狩りした思い出話から始まる。若狭で海水浴をするには亀岡が日本海への通り道に当たるという。二条駅から...
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73「おばんざい」千宗室

ひととき 2015年11月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「おばんざい」というタイトルだった。「噛んだときにキュッという。噛み続けるとクシクシとほぐれ、繊維の裂ける響きが伝わる」。「おばんざい」をいただく音の描写が家...