2024年6月23日に押上文庫で女流義太夫 越孝さんの〈語り〉を語る会が開かれました。
梅乃さんが司会して、越孝さんに質問し、越孝さんが答えるということで進みます。最後に津賀榮姐さんにいきなり振ってもね。
本日の演目は「生写朝顔話」から、宿屋の段でした。女義太夫と文楽の違いは、人形がないことと、女義太夫には口上があることでしょうか。朝顔こと深雪の哀れさと感情の起伏の激しさを、太夫は気持ちの切り替えと呼吸で表現していました。人形がないだけに、ことばの力を信じるしかありません。このすれ違いの物語を観る私たちは主人公の運命を知ってやきもきするしかありません。
懇親会では月刊浅草を袴田京二氏よりいただきました。懐かしの浅草芸能歩きを連載されています。2024年6月号は第48回今戸の狐[探訪篇]では落語に出てくる今戸焼が取り上げられています。
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