日常にこそ考えるヒントがある。現代写真研究所教務主任の金瀬胖氏が「記憶に残る写真」のなかで、「写真は、一度見て終わる写真ではなく、世界を見る目を変え、長く記憶の底に残り私らに語り続ける写真なのだ」と「坂本龍一さんが、「写真のチカラ」という一文で、記憶に残る写真として2013年キーウで親ロシア派の政権に抗議するデモの写真を取り上げている」話について書いていた。写真のインパクトはそういうものなのだ。
(購入後記)
テレビを最近は見ないので、冊子だけ買って読んで済まそうと思う。ヘーゲルは全く読めそうにもないが、何が書いてある本かわかればそれでよい。斎藤幸平氏なら我々にわかる言葉で書いてくれるはずだ。
AIが話題になっているが、脳科学は人間自身を研究するために限界がある。AIは解明されていない脳をモデル化している以上、脳とはなりえない。時々、その時点の研究の本を読むことで脳の不思議さを考えることをしている。脳は騙される以前にまちがえるほうが先なのである。
【思想】
斎藤幸平『100分de名著 ヘーゲル 精神現象学』NHK出版、2023年
【知】
櫻井芳雄『まちがえる脳』岩波新書、2023年
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