村松正俊『ラテン語四週間』大学書林、1961年、1978年第24刷
このシリーズを4週間でやった人はいるのだろうか。目次を見ると日付が書いてあり、それを見ると12月28日から2月10日まである。日により2日かけた箇所もあり、日付が飛んでいる箇所もある。第四週の第六日まで日付が入っているので、最後までは行かなかったのだろうか。あと一日の記録がない。
「名詞形容詞などの変化の順序は,前版通り,主格,属格…(が,の,に,を,で)のようにした。主格,対格…(が,を,の,に,で)の順もあるが,それを採らないのは,一つは,ドイツ語を学ぶ諸君の便を考えたからでもあるが,またラテン語の名詞を覚えるには,かはなず,主格と共に属格を覚えなければならないから,「が,の,に,を」の方が,らくに口に浮かんでくるからである」(はしがき)。
確かに、研究社の羅和辞典は主格,対格…の順であった。大西英文氏の『はじめてのラテン語』(講談社現代新書、1997年)は主格,属格…の順であり、それを読んだばかりだったので気にしてなかった。ラテン語の格変化について目と口と耳と手を使って覚えるしかないので、そもそも日本語で「が,の,に,を,で」とか言うわけではなので最初の文法書に従うしかない。大西英文氏も同じ順だったので違和感はなかった。
松村正俊氏がimperfectumを「過去」,perfectumを「完了」としているのはちょっと戸惑った。imperfectumを「未完了過去」(大西英文氏、小林標氏、山下太郎氏)や「不完了過去」(『羅和辞典』)とすることの方が、フランス語を学ぶ人の便にならないのだろうか。どうやら著者は英語やドイツ語を学ぶ諸君を想定しているだけのようだ。
思い出に浸るのがよいのか、山下太郎氏の『しっかり学ぶ初級ラテン語』(ベレ出版、2013年)にすべきか悩ましい。『ラテン語四週間』のラテン語変化表を書きながら復習しよう。
MAJEXTAND Mを使ってみて、手でiPad miniを持つ必要がなくなった。優れものであった。そうなると欲が出る。PCで作業すれば良いのに、わざわざ、遅いiPadを使うのは、椅子に置いて使えるコンパクトさと気軽さである。PCに向かえば構えてしまう。iPad miniでの音声入力と併用すると楽だし、アイディアも出しやすい。
今までiPhoneを手に持って音声入力していたので、資料である本とか雑誌と相性が悪かった。手が自由になったので本のページをめくって引用するのが簡単になった。もちろん、写真で写してOCRすることもできるが、テキストがそれほど長くないのならば音声入力がやり易い。
注)小林標(こずえ)『ラテン語の世界』(中公新書、2006年)では文法事項は少ししかない。前に読んだ時はわからなかったことも、それなりに理解できるようになっていた。
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