本の選択

断片記憶
Kindleで本を読むことで、積読の物理的な意味を考えたのであるが、積読の本来の効用はその分野についてのある種の「勘」が得られた時に、その本を読まずに済ませることができることである。その分野で何を読むべきかがわかればそれを読むことの意義もある程度わかってくる。
本は読まずともその本の内容を考えることが出来るし、論じることも出来て、本を話題に話しているに違いない。新聞や雑誌の書評を読んで、内容を想像して読む読まないを選択していることもある。本を手に取って印刷の文字が小さいので、そのままにした本もある。
たまに段ボール箱を開けて中身を確認する。一度に処分する勇気がないので、一冊、また一冊と取り出しては、もう読まなくてよいねと言い聞かせて仮処分箱へ入れる。仮処分箱が一杯になると、もう一度残す本を検討する。2回スクリーニングするのである。
それでも購入したものが、いつのまにか、ソファーや段ボール箱の上に積み重なる。ますます段ボール箱が開けられなくなる。

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