『京ことばで綴る 源氏物語 紫の系譜 桐壺/若紫』(2003)

視聴時間

現代京ことば訳 中井和子、朗読 北山たか子『京ことばで綴る 源氏物語 紫の系譜 桐壺/若紫』King Record、2003年

桐壺 32分34秒

若紫 32分55秒

源氏物語千年紀で企画されたCD10巻の入ったBoxを手にしたのは京都だった。こんな重い代物を持ち帰ったのに、このCDを聴くこともなく歳月を過ごしてきた(いつものことであるが)。

BGMシリーズで沖縄民謡を聴こうと思ったが、ここに来て、急に冷え込んできた。そうなると、秋の夜を過ごすのに、朗読も良いかなと思って、段ボール箱の中から取り出して封を切ったのだった。

KBS京都が開局50周年記念で、2000年4月3日から2001年までの1年8ヶ月にわたり、中井和子訳『現代京ことば訳 源氏物語』をベースに朗読番組として月〜木曜日の夕方10分間放送した『京ことばで綴る 源氏物語』(361回)をもとにCD化したものであることが分かった。

CD化したタイトルを見ると、全部でなくて抜粋したものであった。この辺りは完全版でなくて残念ではあるが、361回×10分もお付き合いするのは大変なので、10巻×60分という6分の1の時間であれば、BGMとして聞き流してみようという気になる。

桐壺の巻が「どの天子さんの御代のことでございましたやろか」と始まると、何となう京都で過ごしている気分がする。

王朝の姫君となった気分でCDを聴くという設定である。ジェンダー的には難しいが、その分、気軽に聴けそうである。

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