京都の岡崎公園で毎月第2土曜日に平安楽市(岡崎公園手づくり市)が開かれる。以前は二条通と神宮道の交差点の西北エリアの芝生のある公園内だけだったが、平安神宮の手前の冷泉通と二条通の間の神宮道を車両通行止にしてから公園と元道路から会場が設定されて広くなっていた。
最高気温が33度と暑さの残る9月の第2土曜日となった。ジャケット着て歩いている人は他に見かけない(笑)。手づくり市のテントや傘の下で陽射しを遮らないと日焼けしそうだ。出店ブース一覧を見ると250店のMaxのエントリーがあり、1店が取消になっていた。
公園の芝生の周りを一回りして、雑貨やパン屋を冷やかしてから、久々にSow Menさんのブースにお邪魔してお話した。今回は比較的最新の柄だというバイソンのブックカバーを買った。そのことで2012年に始まった平安楽市が5年も経ったことが分かった。
公園の芝生の中央でフォークソングが演奏されていて、Where Have All the Flowers Gone?が街で聴かれるようになったとシンガーが前振りしていた。PPMがカバーしてヒットしたのは1962年頃からであり、第二次インドシナ戦争(ベトナム戦争、1955-1975)の中で前年の1961年にケネディ政権が誕生しベトナム派兵拡大を進めたことから反戦歌として世界的に広まった。私が覚えているのは1968年頃からでベトナム戦争が終わるまでは深夜放送でよく聴いたものだった。
New York Timesの記者のDavid HalberstamがThe Best and the Brightest(1972)で描いたのは、ケネディ・ジョンソン政権のエリート達が政策決定を誤り、戦争を泥沼化していく様子である。サイマル出版会から『ベスト&プライテスト』として浅野輔訳の3巻本として出版されたことを思い出した。当時こういう本が書ける米国は凄いと思った。この本は大学時代の必読書だったが、今は手元にない。本棚には、国務長官だったロバート・マクナマラの『果てしなき論争ーベトナム戦争の悲劇を繰り返さないために』(共同通信社、2003年)が残っているだけになった。過去から学ばなくてどうするというこころの声が聞こえてくる。
フォークソングが終わって神宮道のブースを見ようとしていたら、突然、相方が日傘で現れた。
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