モーダナンマイトー

旅の時間

六波羅蜜寺の空也踊躍念仏をみる。2008年に2度みて以来だった。扉を開放した本堂外陣の板敷に座って待つのは寒かった記憶があったので、厚手の靴下を重ね、使い捨てカイロを用意した。

宝物館を見て、15時40分に戻ってくると、仮柵の前に一列できていた程度だったが、50分に仮柵をはずすときは本堂が人々で一杯になっていた。どこにこの人達はいたのだろうか。住職はだいだい百人としか言わないので正確な数字は分からないが、参加者に渡す御守りを用意しているので、毎日の数は確認できているのだろう。相方が根本中堂のようだという内陣は一段低く土間となっており、天台式建築である。ここから冷気が板間へ上がってくる感じがした。

始まる前に、国の重要無形文化財であることの説明があり、自分では分からないが人に迷惑をかけているものだから懺悔をして新年を迎える儀式だということを思い出させてくれた。一応、国の重要無形文化財であるので、全員でモーダナンマイトーを唱えるために練習をする。

16時に鉦の音とともに始まる。今回は住職含め4人が踊躍念仏をする。まず般若心経他のお経をあげて、一頻り鉦を叩いてから、鉦を叩きながらノーボーオミトーと唱えながら右回りに内陣の祭壇の周りを廻る。モーダナンマイトーと唱和しながら、跳ねながら廻るのをみていると、この跳ね方が上に跳ねるのでなく下に跳ねる感じに覚える。後ろからは見えにくいだろう。一旦四方に散ってから集まり終わる。法難の記憶であろうか。

住職が振り向いて、お約束のモーダナンマイトーと唱え、皆でモーダナンマイトーと7遍唱和する。終わって三人づつ、内陣に入り、観音様にお辞儀をして、焼香を一回して、御守りをいただいて外陣へ戻る。

外に出ると16時半になっていた。南東の雲が黒くなって雨を感じたので門の前で車をつかまえたのだった。

コメント

タイトルとURLをコピーしました