2017年 都をどり in 春秋座

旅の時間

今年の都をどりは春秋座となった。去年の温習會を最後に祇園甲部歌舞練場が耐震工事をすることになったので気になっていた。今年は30日公演から21日へ、1日4回から3回へ、1回1時間から45分へと縮退した開催となる。

元田中のフレンチでランチして、まだ時間があるので京都大学を抜けて白川通をしばらく上ると京都造形芸術大学の煉瓦色の建物が見てきた。

石段を登ってから、春秋座へは北へ暫く歩く。春秋座へ入りお茶屋預けのチケットを受け取り、お茶席へ。座って待っていると、隣りへ案内された。初日だったので豆そめさんの点前で、かつ扇さんと茉莉佳さんが控えだった。緊張した豆そめさんとお澄ましした2人の舞妓さんを見ながら、虎屋の饅頭をいただき、抹茶を愉しむ。

さて、いつもだと芸妓舞妓作品が展示されているのだが、今年は以前の総踊りの衣装を展示していただけだった。今年のポスターは茉莉佳さんだった。

京都造芸大学の展示を見たりしても時間が経たない。カフェブースの椅子に腰掛けて休憩する。葉々の会の時のことが思い出された。

さて、ゆるゆると腰を上げて春秋座へ向かう。舞台や花道が低いので近く見える。それでも顔を確認できるひとが少なくなったと寂しくなる。舞台に向かって右手の地方さんでは小桃姐さんと君鶴姐さん。左手のお囃子は真咲さんが太鼓だった。

総踊りでは豆六さんくらいだった。千社札持っているのは。

洛北名所逍遥

第一景 置歌

第二景 貴船川床納涼

第三景 鞍馬山牛若兵修行

第四景 圓光寺錦紅葉

第五景 寂光院懐旧雪

第六景 甲部歌舞練場盛桜

中挟みも余韻の残らない演出だった。以前に上七軒歌舞練場の修理の関係で秋の寿会をブライトンホテルで演ったのを何故か思い出した。

終わってからが大変だった。桜のシーズンは車が動かない。帰りの手段がないので、茶山駅まで歩いて、叡山鉄道から京阪と乗り継いで祇園四条へ向かう。花見小路もいつにも増して外国モードとなっていた。車の入らない小路の割烹に入るとホッとした。

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