都をどり2023

四都手帖
甲斐荘楠音とは何者か
三条通の髙木屋で時間調整をして、京都国立近代美術館で待ち合わせした相方と「甲斐荘楠音の全貌」展を観る。KAINOSHO Tadaotoは日本画家であるが、東映の時代劇に出演したり、時代考証で関わったりと幅広く活躍した。個性が強い。要するに見たら忘れない絵である。中村歌右衛門の「旗本退屈男」の衣装がこれでもかという具合に展示してあって、映画もやっていたので時間がいくらあっても足らない。
東華菜館の屋上ではしゃぐ
車で神宮道から青蓮院の前を抜けて、古門前通から東大路、すぐに新門前通から花見小路に出て、四条通から四条大橋を渡れば東華菜館である。門前市をなすというがごとき賑わっている。11時半の予約客である。ヴォーリス建築で一度は乗ってみたいレトロなエレベーターで上がるため、捗らない。やっと順番が来て、5階に案内される。テラス席は風があった。ランチメニューがないので注文が難しい。
相方が前菜、海老チリ、春巻、炒飯を頼む。前菜も3人前はある感じで、春巻が思った以上だったので、炒飯はキャンセルしてもらった。二品頼んで、それから追加注文することでよかった。食後に屋上を見させてもらった。ここの開放感は半端ではない。
新華舞台祇園繁栄
四条通を行く人々を見ると、混雑しているので、団栗通を行くことにした。少し早めについたのでチケットを窓口で受けとってから、寄付者の一覧を見ながら、京都での企業文化事情を相方を談義しているうちに、開場となったので、八坂倶楽部へ入る。少し待ってお茶席の案内がされる。今日の点前は真生さんと控えは真矢さんである。虎屋の薯蕷饅頭をいただいて、久しぶりに菓子皿を持ち帰る。
今日の出番は二番である。新型コロナもあり卒業者が多く、知り合いが少なくなった。
地方さんの恵美二姐さんがます音さんに交代になっていた。
植木朝子氏の作詞・構成で新歌舞練場開場にちなみ「新華舞台祇園繁栄」題して、以下の八景をもって祝すのである。

第一景 置歌 長唄
第二景 西本願寺梅花揃 長唄
第三景 猩々 福舞
第四景 祇園祭祝鷹山(いわいのたかやま) 長唄
第五景 織姫彦星七夕語(かたり) 浄瑠璃
第六景 渉成園紅葉水鏡 長唄
第七景 茶屋座敷雪見舞(ゆきみのまい)
第八景 八坂神社霞桜(かすみのさくら) 長唄

猩々に豆珠さんが、中挾の織姫彦星七夕語の天帝妃の役で章乃さんが出てたのに気づいたくらいである。もっとも、浄瑠璃三味線で鶴澤津賀榮さんが出ることは押上文庫さんから聞いていたので楽しく拝聴した。宝塚のような演出だった。一月後になるだろうけど、後で感想を聞いてみたくなった。
天気も良く、祇園の春に別れを告げた。

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