『J・S・ミル 自由を探求した思想家』(2024)

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関口正司『J・S・ミル 自由を探求した思想家』中公新書、2024年

J・S・ミル(1806-1873)の生涯を考える時、J・S・ミルは中流階級出身で学校教育を受けていない点が最初に挙げられる。父親からの私教育により精神形成が行われた。3歳から始まるギリシャ語、8歳でラテン語、フランス語をいつから始めたから書いていないが、14歳から15歳にかけてでジェレミー・ベンサムの許で1年間南フランスで暮らしており、もうそこではフランス語も不自由していないと思われる。当時の貴族の子弟のような教養を身につけている。

若い頃はベンサムの思想について強い影響を受けている。本棚はベンサムの隣に置くことにした。英国が民主化の途にある時の思想家の評伝を読むと、関連する本を読みたくなる。論敵のウォルター・バジョット(この人も英才教育を受けている)を寄せて一人悦にいっている。

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