『祇園祭と戦国京都』(2007)その2

読書時間

河内将芳『祇園祭と戦国京都』角川叢書、2007年

現在の祇園祭をアップデートしたあとで、戦国時代の祇園祭の話に戻る。

本書は戦国時代の祇園祭のイメージが「権力に抵抗する民衆の祭礼」と受け取られていることについて疑問を投げかけた書である。このイメージがどこからきたかを突き止めなければならない。祇園祭の「町衆の祭」論への批判が文献史学によってなされるのを読むのは面白い。歴史書を読む醍醐味となっている。

この記憶をもって京都をvirtual tripするのが、東都に暮らす老人の慰めとなっている。

#河内将芳 #中世史 #京都 #祇園祭

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