師走の風の冷たい神田古書店街である。登山洋品店で手袋を選んでいたが、後で買うことにしてそのままになってしまった。田村書店で、亭主と長々と自慢話をする人がいた。古書店街というより、もはや飲食店街であるが、言わずもがなである。本を買う空気にならずに外に出た。
(購入後記)
辻佐保子の本は中世キリスト教美術の本であるが、主眼はモノクロミー(単彩)である。辻邦生の日記ではAであったのを思い出した。知っている名前に出会ったので衝動買いの一種である。
古代史探検は京都府南部の遺跡ガイドである。京都本は買わない約束であるが、パトロギッシュな存在である私には歯止めがかからない。
本棚から何冊か外すことを考えなければいけない。
【アート】
辻佐保子『中世絵画を読む』岩波セミナーブックス、1987年
佐原真、平良泰久、奥村清一郎、石井清司、杉本宏『古代史探検 ー京・山城ー』京都書院、1994年
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