断片記憶

『前方後円墳の世界』(2010)

広瀬和雄『前方後円墳の世界』岩波新書、2010年 段ボール箱から付箋だらけの本が出できた。 内容は覚えていないので、付箋を取ろうと思ってそこだけ読んでみた。図1-1は五色塚古墳である。明石海峡を望むこの古墳を見に行ったのはこの本を読んだこと...
読書時間

『真夜中の檻』(2000)

平井呈一『真夜中の檻』創元推理文庫、2000年 Le Petit Parisienのオーナーさんが、読むようにと貸してくれた本である。 平井呈一といっても、たいがいの人は知らないと思う。英文学の翻訳者であり、近代海外怪奇小説の紹介者であった...
散歩時間

落語&クルーズ

オープントップ屋形船・夢観月(ゆめみづき)にて向島在住の柳家小もん氏の落語を聴く会に参加した。つい最近雪が降ったので天気が心配になったが、よい天候に恵まれた。 横十軒川の小梅橋船着場から乗船する。左旋回して、隅田川へ向かう。そう、すぐに小も...
断片記憶

可処分時間

可処分所得という言い方はあるが、可処分時間というと、個人の時間を奪い合うアテンション・エコノミーの話で出てくるようだ。時間という貴重な資源を奪われないために、テレビを見ることをやめて3月が経った。しかし、ラジオやYouTubeで時間を使って...
読書時間

『中国注疏講義 経書の巻』(2022)

古勝隆一『中国注疏講義 経書の巻』法藏館、2022年第2刷 中国古典を読むためのガイドブックを読んで、到達すべき点が見えたが、そのルートは、現代中国語の習得から始まる長いルートであった。白文への壁は厚いのである。昔の日本人はどうやって習得し...
古都を旅する

かにかくに碑

週刊新潮の古都を旅する「とっておき私の京都」ノンフィクション作家の石井妙子氏の1回目は「かにかくに碑」でした。かにかくに碑は吉井勇の歌です。かつてこの場所にあったお茶屋の「大友」の女将がお多佳さんでした。石川妙子氏は『おそめーー伝説の銀座マ...
四都手帖

四都手帖2023年3月【編集中】

2023年3月の私的な愉しみと記憶 3月は弥生である。これを書いているのは2月なので、あの光が強くなる季節を表す言葉が思い浮かばない。真如堂で涅槃図を見て、花供僧という霰を授与されたのを思い出す。その後は清涼寺のお松明式が夜の8時に始まる。...
東都手帖

東都手帖2023年3月【編集中】

2023年3月東都散歩のための私的な愉しみと記憶 3月弥生とはよくいったものだ。ただ、暖かくなったのが嬉しいのである。弥生という季節を表す言葉が使われなくなったのが淋しい。 エゴン・シーレ展 東京都美術館 2022年1月26日(木)〜202...
書籍目録

2023年02月購入図書(その2)

如月の寒い中、本屋を覗く。今月は一年がかりで読む本を買っている。読書計画はどこかに行ってしまったらしい。 (購入後記) 漢文の参考書を買う。中国語の本はいずれ買うにしても、訓読には必要なのである。 意思決定の問題は常々気になっている。 古勝...
読書時間

『風雅と官能の室町歌謡 五感で読む閑吟集』(2013)

植木朝子『風雅と官能の室町歌謡 五感で読む閑吟集』角川選書、2013年 同志社女子大学で開催された今様の会で植木朝子(ともこ)氏のことを知った。朧谷寿先生の町家講座での案内だったと思う。その後、植木朝子氏は祇園甲部の都をどりの構成、作詞をさ...