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『暮らしのこころ』(1979)

岡部伊都子『暮らしのこころ』創元社、1979年ikkAさんの2階の甘夏書店企画の「本と手ぬぐい2」で買ってきた。なんでも手ぬぐいの写真や絵に付箋を貼って古書店さんに出展してもらったという。文句も言われたらしいけど、結構付箋だらけなので(本気...
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孤心ナクシテ

大岡玲氏がユリイカの『大岡信の世界』で「孤心ナクシテうたげナシ」を寄せていた。大岡信の『うたげと孤心 《大和歌篇》』(集英社、1978年)に書かれた父の為書には「玲君 孤心ナクシテ うたげ ナシ 信」とあった。浪人生への励ましと受け取ったよ...
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『中世のなかに生まれた近世』(2013)

山室恭子『中世のなかに生まれた近世』講談社学術文庫、2013年0.凡例山室恭子『中世史研究叢書 中世のなかに生まれた近世』(吉川弘文館、1991年)を文庫化したもの。サントリー学芸賞 思想・歴史部門受賞。kindle版がでており、文庫版は品...
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『定家明月記私抄』(1986)(その2)

堀田善衞『定家明月記私抄』新潮社、1986年第2刷松岡正剛氏の千夜千冊の17番で堀田善衞の『定家明月記私抄 正・続』が取り上げられていたのを読んで。少し気をとりなおす。松岡正剛氏が「こんなに先を読み進むのが惜しく、できるかぎり淡々とゆっくり...
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酒司 飛鳥のカウンター

山﨑武也『人生に必要なことはすべて茶席に学んだ』講談社、2009年岡倉天心の『茶の本』が著者の茶道の原点という。伝統に浸ることの喜びを著者は述べている。伝統賛美に少し反発を感じながらも読んでいくと、「稽古の場でも、先生がその都度、床の間に掛...
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『風の道雲の旅』(1996)

椎名誠『風の道雲の旅』晶文社、1996年第4刷婦人画報に1994年1月号から1995年12月号まで連載した写真と文章を本にしたもの。旅をしている人の話が面白かったのは若い頃のことだろうか。好奇心もあったが、どのような気分になるか想像してみた...
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『定家明月記私抄』(1986)

堀田善衞『定家明月記私抄』新潮社、1986年第2刷「世上乱逆追討耳ニ満ツト雖モ、之ヲ注セズ。紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」(P7)三島由紀夫が「紅旗征戎吾ガ事ニ非ズ」と講演で言ったのはいつのことだったか。堀田善衞の『定家明月記私抄』の序の記は藤原定...
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『丹生都比売神社史』(2009)

丹生都比売神社史編纂委員会『丹生都比売神社史』丹生都比賣神社、2009年2010年10月16日(土)の例祭の日に和歌山県伊都郡かつらぎ町上天野にある丹生都比売神社を訪れた。橋本からタクシーで紀ノ川を越え天野盆地を目指し果樹園の間をぐんぐん上...
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江戸初期の知のネットワーク

横田冬彦『日本の歴史16 天下泰平』講談社学術文庫、2009年、2014年第3刷第七章 開けゆく書物の世界江戸初期の知のネットワークの具体例を見ていこう。父親が福島正則の元を離れ大坂方につき敗死したため、母方の姓を名乗る三田浄久が各種の糟を...
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『日本詩人選7 紀貫之』(1971)

大岡信『日本詩人選7 紀貫之』筑摩書房、1971年、1973年第5刷大岡信が亡くなった時、最初に探した本だが、見つからなくて『岡倉天心』を読んだ。たまたま事務所で袋に入っていた本を取ると、その下にあった。勘違いとはよくあることで、全て梅原猛...