ひととき

ひととき

107「鬼もあきれる」千宗室

ひととき 2018年9月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「鬼もあきれる」というタイトルでした。以前ならニ八は鬼門といいました。2月と8月は観光客も京都盆地の寒さと暑さとに恐れをなしていました。 しかし、今は暑さに強く...
ひととき

106「書かぬが一番」千宗室

ひととき 2018年8月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「書かぬが一番」というタイトルであった。路地ともまわり道とも何ら関係のない話をするのは珍しい。(新幹線の中で)『ひととき』を読んだ知人や初対面の人から名刺の肩書...
ひととき

105 「深泥池」千宗室

ひととき 2018年7月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「深泥池」というタイトルでした。梅雨時の五月晴れを俄かに搔き消す積乱雲に雨のにおいを感じた家元は、この忘れられた深泥池(みぞろがいけ)はもはや言説の中にしか存在...
ひととき

104 「花の家」千宗室

ひととき 2018年6月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「花の家」というタイトルでした。ドンツキと思われた小道にあった山吹の花の色を愛でる家元が、枝を鉄柵の間に伸ばす姿を好ましく思って、覗こうとした家は、しかし、山法...
ひととき

103「柳の折れた春」千宗室

ひととき 2018年5月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「柳の折れた春」というタイトルでした。昨秋の台風で家元の家の柳が根っこから倒されたそうです。撤去した柳の空間を埋めるものはなく、今年の桜も心なしか花の数が少なく...
ひととき

伊那谷の人形浄瑠璃

ひととき2018年04月号は伊那谷の人形浄瑠璃の特集だった。松井今朝子氏が飯田市美術博物館を訪ね、黒田や今田の人形舞台を廻る。ルーツは淡路人形らしい。巡業できて住み着いたという。ここに28座も人形浄瑠璃がひしめいていたとは、江戸時代のイメー...
ひととき

102「お春さん」千宗室

ひととき 2018年4月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「お春さん」というタイトルでした。大宮通が今出川通と交わる角に木彫りの蜻蛉が飾られていた町家が、お春さんの家で、家元のところで鰹節を削る仕事をしていたといいます...
ひととき

101「酒場考」千宗室

ひととき 2018年3月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「酒場考」というタイトルでした。Sグループが100周年を迎えるといます。 祇園のSは鰻の寝床の寝床のない造りとはうまい表現です。カウンターの背中側がすぐ壁なので...
ひととき

100「ノーガク部」千宗室

ひととき 2018年2月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「ノーガク部」というタイトルでした。記念すべき100回目ですがタイトルが変わってますね。 地元経済界のボスと思っている人から「ノーガク部」出身だというのを聞いた...
ひととき

99「千中今昔」千宗室

ひととき 2018年1月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「千中今昔」というタイトルでした。千中(せんなか)とは千本通と中立売通が交差したところですが、家元が行くのは千本通から下長者町通を西に入った六番町のDです。まる...