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『ローマ法王に米を食べさせた男』(2012)を読む

高野誠鮮氏の『ローマ法王に米を食べさせた男』(講談社、2012)を読む。限界集落の問題に対して公務員である高野氏の作戦が面白過ぎて涙が出た。タイトルで避けていたのが悔やまれる。地域経営の本です。しかし、上司を名指しで批判して大丈夫なのか。
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『冷たい水の中の小さな太陽』(1970)

世界文庫で買った『冷たい水の中の小さな太陽』(フランソワーズ・サガン、朝吹登水子訳、新潮社、1970年)の扉にポール・エリュアールの詩があって、題名にとられている。詩の訳は兄の朝吹三吉と書いている。岩崎鐸の装画がいい雰囲気だ。
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『神山プロジェクト』(2014)はシムシティか

神山町のHidden Libraryはアーティストの出月秀明氏の作品で2012年12月に誕生した。住民が、卒業、結婚、退職という人生の3つのタイミングで影響を受けた本を鍵のかかる図書館へ預けるという真逆のコンセプトだ。『神山プロジェクト』(...
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狛犬とは何か

私たちは身近なものを意外と知らない。狛犬も神社で見かけるが、どういうものであるか説明する知識を持っていない。色々と種類もありそうであるが、その先へ進む手立てはなく、それで済ませてきた。たくきよしみつ氏の『狛犬かがみ新装版』(バナナブックス、...
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朧谷壽『藤原道長』(2007)を読む

朧谷壽著『藤原道長』(ミネルバ日本評伝選、2007年)を読む。当時の日記に藤原実資の『小右記』、藤原道長の『御堂関白記』、藤原行成の『権記』があり、『御堂関白記』は自筆本が14巻伝わっている(孫の師実の古写本12巻を含め国宝)。なお、『御堂...
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『徳川制度(上)』(2014)は読ませる

『徳川制度(上)』(加藤貴校注、岩波文庫、2014年)を読む。一般書である。明治25年から26年に『朝野新聞』に連載された記事「徳川制度」等が元になっている。すでに四半世紀を過ぎ、江戸は遠くなっていたのか。『徳川制度』は三巻からなり、上巻は...
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洛中洛外図は謎解きに満ちている

瀬田勝哉『[増補]洛中洛外の群像』平凡社ライブラリー、2009年を江戸東京博物館の特別展『大江戸と洛中』を観て、図録と一緒に買い求めた。いつもなら解説から読むのであるが、最初の「馬二題」を読んでから、あとがき、解説と読む。内山直三氏への手紙...
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『京大探検部』(2006)はOBの寄稿本

京大探検者の会編『京大探検部【1956-2006】』新樹社、2006年京大探検部のOBで組織される京大探検者の会が京大探検部の創設50周年を記念して2006年に出版したもの。海外渡航制限が撤廃される1964年まで、学生の海外渡航は難しかった...
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谷沢永一の『本はこうして選ぶ買う』(2004)を再読する(その3)

谷沢永一氏の『本はこうして選ぶ買う』(東洋経済新報社、2004年)の読み直しも三日目になった。渡部昇一先生の言うとおり知的生産技術が害となっているからであろう。しかし、だからといってこの本を取り上げる以上、書かざるをえない。図書館「図書館は...
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谷沢永一の『本はこうして選ぶ買う』(2004)を再読する(その2)

谷沢永一氏の『本はこうして選ぶ買う』(東洋経済新報社、2004年)の読み直しも二日目になった。ちちとして進まないのは、このような雑文を記録しているためである。知的生活には程遠い。さて、論争対立から面白い本を探すことを述べたあとで、著者は、新...