『英文法の核』(2016)を再購入した。

書籍目録

西きょうじ『英文法の核』株式会社ナガセ(東進ブックス)、2016年、2023年第12版

本編を探したが、暑いので、書い直すことにした。

現在の中学校英語と高校英語がどのようになっているのか知らないが、小学校からはじまるので、中学校の内容の一部が小学校に移管され、高校の内容の一部が中学校へ移管されている。中学校、高校ともに語彙は増えている。2018年の学習指導要領を見ているので、現状はわかっていないけれども、本書はその前に書かれた本であるにもかかわらず大学受験向けの英文法書として有効だと考えている。

四技能を伸ばすための土台を固めるには文法を使いこなすことが必要である。そのために文法の全体像を理解しなければ、瑣末な世界に入り込んでしまう。著者は文法の根本を核という。「英文法の核」を「語(あるいは情報)の配列ルールと単語の使い方(品詞の理解を含む)」(p.2)と定義している。思想的には薬袋善郎『基本文法から学ぶ英語リーディング教本』(研究社、2021年)に近いものを感じる。『問題演習編』の「復習ノート 原点を確認しよう」で例文の一部を構文解析させていた。残りの例文も自分でSVOC(AMを含む)をふれというわけである。

核というだけに内容は絞られている。本書は直接話法や間接話法は「最近の入試に問われることがほぼなくなった」ため扱っていないが、東大では頻出のため中間話法は扱っている(COLUMN8 中間話法(描出話法)について)。そのために辞典的な英文法書ではない。

500基本例文は書けるようになりたい。『問題演習編』が同じ章立てになっているので理解を確認するにはちょうどよい薄さだ。この後、英文解釈に接続するのでそこでも復習することになるからである。

英文法の核

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