『桜嵐記』を観る

Goinkyodo通信 散歩時間

『桜嵐記』宝塚東京劇場 2021年7月10日(土)〜8月15日(日)

宝塚東京劇場で月組『桜嵐記(おうらんき)』『Dream Chaser』を観た。珠城りょう(たまきち)さんと美園さくらさんの退団公演だった。月組のトップスターとトップ娘役が揃って退団することになった。

『桜嵐記』は南北朝内乱の動乱期を生きた楠木正成(まさしげ)の遺児の楠木正行(まさつら)、正時(まさとき)、正儀(まさのり)の三兄弟の活躍を描く。絡むのは弁内侍(さくらさん)。上田久美子氏の作、演出である。南北朝を相当勉強したようである。しかし、高師直の風呂の場面は、江戸の話だし、最初も弓だけで、矢も矢筒もない演出は違和感があった。まあ、最後の出陣式の回想シーンでは、美々しく弓矢で飾り立てたのと対比を鮮明にする狙いでもあったのだろうか。それにしても正行はなぜ南朝に殉じたのか。大きなものに連なると正行に言わせていたが分からなかった。ヅカらしく衣装が豪華だった印象か残る。4列目(1列目は空けているので実質は3列目)のセンターだったので、銀橋にたまきちさんが立っても、隣はちなつさんや華蘭さん(ジンベエ役)の方が気になって上手を見ているから、変な客である。

楠木正行はたまきちさんが演じた。楠木正時は鳳月杏(ほうづきあん、愛称はちなつ)さんが演じ、四條畷の戦いでの壮絶な戦死だった。宝塚的には力尽きた正行が、舞台に沈んで行くかと思ったが、その前に場面は切り替わって聖尼庵での回想シーンとなり、出陣式で終わるのだった。

青年期の楠木正儀は月城かなと(れいこ)さんが、老齢期は光月るうさんが演じていた。弁内侍の老齢期役は夏月都さんだった。楠木正儀の評価も見直される昨今だが、楠木正儀は北朝に仕え、また、南朝に復帰するなど、この時期の武士らしい動きをしている。

35分の休憩の後はスーパー・ファンタジーDream Chaserだった。作・演出は中村暁氏だった。サヨナラ公演にぴったりだった。

その後は、いつものように反省会だった。

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