『ミッシェル・フーコー ーー近代を裏から読む』(2011)

読書時間

重田園江『ミッシェル・フーコー ーー近代を裏から読む』ちくま新書、2011年

重田薗江(おもた そのえ)氏の本は『社会契約論:ホッブス、ヒューム、ルソー、ロールズ』(ちくま新書、2013年)を読んで、ミッシェル・フーコーが専門であることが分かった。後からこの本を買っている。

しかし、ミッシェル・フーコー『監獄の誕生 ーー監視と処罰』( 田村俶訳、新潮社、1977年)を読み解くこの本は、そもそもフーコーの記述通りにダミアンの処刑から始まるので、ゲンナリしたのそのままになっていた。

ところが、自由を考えるときに、新型コロナウイルスにより移動の自由が制限されることが近代人にとって持つ意味が問われるようになると、不自由刑を考察したフーコーを読みたくなった。いきなりフーコーの本を買うわけにもいかないので、重田氏の本のことを思い出したのだった。それというのも、田村俶(たむらはじめ)氏の訳について、「訳文の水準は後半がやや残念」(p.250)と参考文献の中でコメントがあるのが気になっていたのだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました