美しく姿勢を保つということ

旅の時間

立ったまま動かないでいることはけっこう疲れることだ。90分の講演を講師は立ったままするのであるが、講演台に手で触れているからいくらか反作用が働き身体が楽になる。録画されているときは余り動けないのであるが、自分のペースで動いているので姿勢を保つことができる。

石川九楊先生が書道展で公開寸評をしているのを見た。姿勢が良いのである。作品について一人一人の課題をあげながら、一頻りの作者との応答を終えると、次の作品へ移っていく。聴いている方は余り動かずに同じ姿勢が続くことになり、足腰に疲れが溜まる。自分のペースで動いてないとしんどいのである。石川九楊先生の軽やかな身のこなしと、崩れない姿勢を見ていてる相方も背筋を伸ばし美しさを保って聴いている。老いも若きも美しいものは美しい。

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