奈良その奥から 九「京の雅と大和の雛」

ひととき

奈良その奥から 九「京の雅と大和の雛」

岡本彰夫 『ひととき』2019年7月号

元春日大社権宮司の岡本彰夫氏が「京の雅と大和の雛」について『ひととき』2019年7月号に書いていました。春日若宮の「おん祭り」では若宮本殿から御旅所の御仮殿へ遷られて、芸能や神事が営まれます。御仮殿は行宮なので質素なつくりです。春日大社の式年遷宮も御本殿から御仮殿の「移殿」へ移御されるのですが、移殿は質素なものです。このように雅なものから、鄙びたものに移り、また雅なものに返ってくることを通じて、雅と鄙を重んじるとともに賞でることをしてきたといいます。

京の雅を楽しんだ後は、大和の鄙を賞でるのも一興と締めくくっていますが、既に雅は失われて久しく、鄙を賞でる風習も廃れた今の世に、どこを目指して旅したらよいのでしょうか。

亀泉の貴賓の香りは高い。マグナムでいただく雰囲気があるのは海外を意識していますね。

#奈良

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