2017年11月書籍往来

書籍目録

2017年11月書籍往来

本を思いつきで買うより、事務所にある埃を被った本のカバーを剥がして読むことが増えてきた。よって購入図書では過去に買った本を載せられないので(2014年9月よりカテゴリー「書籍目録」を始めた都合上)、タイトルを「書籍往来」とした。これで、本の整理も進むかもしれない。

(2017/11/12)

本のタイトルだけ並べるつもりだったけど、岩鼻道明著『出羽三山』(岩波新書、2017年)を読んで、芭蕉に関する記述を確認するのにkindle版の『奥の細道』(知温書房2013年)では本文しかないため、『曾良旅日記』の該当箇所を読むことにした。研究所の本箱にあるレファレンス本なので、本書の効能書を序でにメモした。ということで本を読んでいるのだから、本の整理は進まないこと件の如し。

(2017/11/18)

萩原恭男校注『芭蕉 おくのほそ道 付 曾良旅日記 奥細道菅菰抄』岩波文庫、1979年、2005年第51刷

萩原恭男(はぎわらやすお)氏の校注本。凡例によると底本には、素竜清書本『おくのほそ道』(昭和四十七年、古典文学刊行会複製)を用いたとある。(P1〜82)

解題によると『曾良旅日記』は「神名帳抄録」「歌枕覚書」「元禄二年日記」「元禄四年日記」「俳諧書留」「雑録」からなる。このうち「元禄二年日記」より三月二十七日から九月六日までと、「俳諧書留」から本紀行に関連のある発句・連句と貞室の逸話を収録したとある。底本には、曾良自筆本(天理図書館蔵)を用いている。(P83〜152)

『奥細道菅菰抄(おくのほそみちすがごもしょう)』は解題によると蓑笠庵梨一(さりゅうあんりいち)による『おくのほそ道』の注釈書とある。半紙本二冊で刊行され板本としては注釈書の最初のものだという。以降の『おくのほそ道』の注釈で、本書に拠らぬものはないほどであるといっている。刊行されなかった『奥細道附録 菅菰後考』からは文章論をのみ読解の参考として収録したという。(P153〜243)

芭蕉宿泊地及び天候一覧(曾良旅日記による)

おくのほそ道行程図

主要引用書目一覧

発句索引

地名・人名索引

解説

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