2017-05

断片記憶

読書ほど得なことはない

藤原正彦氏の管見妄語「読書ほど得なことはない」(週刊新潮、2017年5月18日号)は、奥さんの藤原美子氏に「あなたは筆が遅い」と言われたこと対して、これ以上速く書けない理由があると書いている。藤原正彦氏は日本の諜報に関する作品を書いていたと...
古都を旅する

箸墓古墳

週刊新潮の「とっておき私の奈良」直木賞作家の黒川博行氏の2回目は「箸墓古墳」でした。黒川博行氏は『8号古墳に消えて』というミステリーを書いたことがあるそうです。河内に住んでいるので黒川氏は誉田古墳など巨大古墳を見慣れてます。箸墓古墳は全長2...
旅の時間

祇王寺

ある時、大覚寺と祇王寺のセットの拝観券に気がついた。何故だろうと深く考えなかった。真言宗大覚寺派の寺院だとあったから、そういうものだと思った。歴史をみると、祇王寺が廃仏棄釈で廃寺になった時、大覚寺が墓と仏像を保管することになった。祇王寺はも...
四都手帖

四都手帖2017年06月【編集中】

2017年6月の私的な愉しみと記憶水無月の京都は雨の季節を迎える。沙羅の花を見に東林院へ行っていたが、昨年は湖都の水郷巡りへ行ったので、見ていない。両足院の半夏生の時季でもある。【古都】京都薪能 平安神宮(雨天時ロームシアター京都)6月1日...
読書時間

『青銅の神の足跡』(1979)

谷川健一『青銅の神の足跡』集英社、1979年第2刷神社の起源を巡る旅を続けているなかで、時々思い出したように手にとる本である。神社の起源の一つを古墳時代の土地の有力者を祀った墓所とする以外に、銅鐸が埋められた聖地として弥生時代に遡れるものも...
断片記憶

『花の百名山 6』(2002)

『花の百名山 6』NHKエンタープライズ21、2002年三ツ峠山はクライミングのゲレンデとして春に行ったものだ。富士山が見えて気持ち良いが、浮石が落ち切るまでは落石に注意が必要だ。冬は裏三ツ峠の滝でアイスクライミングをした。このDVDの語り...
視聴時間

vertual trip 高野山

『vertual trip 高野山』ポニーキャニオン、2008年連休もわずかになって、封を切る。冬壇上伽藍に雪が静かに積って行く。根本大塔内陣の朱色の柱に堂本印象によって描かれた十六大菩薩をみると、大塔内部に入り塗香を付けてお参りした記憶が...
読書時間

『日本中世に何が起きたか』(2017)

網野善彦『日本中世に何が起きたか 都市宗教と「資本主義」』角川ソフィア文庫、2017年、解説 呉座勇一もちろん解説を読むためだけに買った文庫本である。内容は4章からなるが、講演等を集めたものである。序にかえてを読んでいくと、絵巻物の作者の心...
読書時間

若松英輔氏の「霊性論」を読む

若松英輔「霊性論 第4章 岡倉天心と東洋的霊性」『思想 2017.4 No.1116』岩波書店若松英輔氏が「日本的霊性」を論じていたのは、内村鑑三、新渡戸稲造、鈴木大拙を対象にしたものだった(注1)。若松英輔氏の岩波書店の『思想』に連載して...
散歩時間

根津神社のつつじ祭り

根津神社のつつじ祭りは、今年の天候のためか花が揃ってないのが遠目で分かる。天気も良いので、200円喜捨してつつじ苑を散策した。新緑が気持ち良い。人の出は想像していたより多くなかった。まだ、時間が早かったせいであろう。つつじ咲く 風も薫か 根...