2016-07

古都を旅する

外宮

週刊新潮の「とっておき私の伊勢」ノンフィクション作家の梯久美子(かけはしくみこ)氏の1回目は「外宮」だった。また、伊勢かというぐあいに人気である。豊受大神宮(外宮)の参道入口近くの「まがたま池」の花菖蒲を前景にせんぐう館が写っている。私は参...
読書時間

『英国に就いて』(2015)

吉田健一『英国に就いて』ちくま学芸文庫、2015年このエッセイは「象徴」で始まる。しかし、英国と英国人の象徴に薔薇をもってくる話は結構手厳しいことが言われている。「たとえば優しい心、あるいは柔軟な心がなければ本当に無慈悲であることも望めない...
読書時間

『人口知能は人間を超えるか』(2015)

松尾豊『人口知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの』角川EPUB選書、2015年第9刷人口知能のブームは過去に2回あったと著者はいう。1956年から1960年代が第1次ブーム、1980年代が第2次ブーム。そして、またブームと...
四都手帖

「四都手帖」始める

「四都手帖」の試みは7月8月の私的な楽しみを載せることから始めたい。過去の旅を振り返り、新たな興味を加えてみた。「四都手帖」の四都とは何か。湖都、水都、旧都(cute)、そして古都の四都を巡る本や旅の記憶近江は近い湖の国、湖国といわれた。そ...
断片記憶

駒場和男氏の訃報

駒場和男『ゆめまぼろし百番』毎日コミュニケーションズ、2006年月刊詰将棋パラダイス2016年7月号に駒場和男氏が6月に亡くなられた(82歳)とあり、詳細は8月号とのことだった。ガリ版刷りの大学将棋部の会報に駒場和男氏の作品が載っていたのを...
散歩時間

みーまい

梅雨の晴れ間、昔は五月晴れと言ったそうだ。旧暦だったからね。身体が慣れていない蒸し暑い午後に『ME AND MY GIRL』を東京宝塚劇場で観るために出掛けた。今回は花組の公演である。ミュージカルの名作を明日海りお(ビリー)と花乃まりあ(サ...
読書時間

『執筆論』(2006)

谷沢永一『執筆論』東洋経済新報社、2006年谷沢永一氏の晩年に近い時期に書かれた著作活動に関する回想録である。古本屋との付き合い方の実地体験の話は『本はこうして選ぶ買う』(2004)で知っていたが、生涯の著作の話は読んだことがなかった。「本...
古都を旅する

北白川天然ラジウム温泉

週刊新潮の「とっておき私の京都」芥川賞作家の羽田圭介氏の4回目は「北白川天然ラジウム温泉」だった。羽田圭介氏は温泉通でもあったようだ。白川通を上がり御蔭通を東に山中越えに入り約1kmのところにある。ウェブサイトによると日本でトップクラスのラ...