2015-03

読書時間

『日本の深層』(1994)

梅原猛『日本の深層―縄文・蝦夷文化を探る』(集英社文庫、1994年、2013年第10刷)松岡正剛氏が千夜千冊の番外録のなかで梅原猛氏の一冊を選んだのが『日本の深層』だった。解説の赤坂憲雄氏をして「予言の書」と言わしめた本である。単行本を19...
古都を旅する

ぎをん萬葉軒

週刊新潮の「とっておき私の京都」西村和彦氏の1回目はフレンチの「ぎをん萬葉軒」だった。高校の同級生がシェフしているとのこと。戸を引いて二階に上がる。南側の建仁寺側の眺めは殺風景だ。四条麸屋町から祇園新橋そして祇園甲部歌舞練場前に移ってきて普...
断片記憶

色はあちらからくる

読書時間

『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』(2014)

ジョシュア・フィールズ・ミルバーン、ライアン・ニコデマス、吉田俊太郎訳『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』フィルムアート社、2014年途中まで読んで少し忘れていた。やましたひでこ氏が商標登録した「断捨離」とは違う思...
読書時間

『祇園』(1913)と『祇園小唄』(1953)

LE PETIT PARISIENの石川さんのところでコーヒー飲んでいたとき、装丁の話で夢二の装丁が長田幹彦の祇園関係の本にあるということだった。研究所に戻って、本を探してみたら、長田幹彦『祇園』(濱口書店、1913年再版)がでてきた。一枚...
旅の時間

犬塚勉絵画展の案内

犬塚陽子さんから犬塚勉絵画展の案内をいただく。都心の桜が終わったら、春の日野春を桜と残雪の甲斐駒ヶ岳の眺望を楽しみながら1時間ばかり歩いて、旧日野春小学校の2階で「犬塚勉のまなざし」を観るのもいいものだ。犬塚勉絵画展2015/04/16(木...
断片記憶

フリーペーパー 鶴と亀

LE PETIT PARISIENの石川さんに教えてもらったのだが、長野県飯山市のフリーペーパー『鶴と亀』は何もないけとジイさんバアさんの笑顔がなんとも素敵だ。昔のピッカリコニカの婆さんで知られた故増山たづ子さんの写真を思い出した。増山たづ...
古都を旅する

しのそのへ vol.5 京都府

『しのそのへ vol.5 京都府』を甘夏書店で買う。『しのそのへ』は市営施設探訪マガジン《市の園へ》ということだった。立松カナコさんといなばちえみさんの二人で作っている。京都府の市営施設の探訪は以下の4箇所である。京都市動物園(京都市)日本...
古都を旅する

二上山

週刊新潮の「とっておき私の奈良」山折哲雄氏の4回目は「二上山(にじょうざん)」だった。写真は田圃に座る山折氏の背景に近鉄大阪線の列車と二上山が見える。夕焼けの二上山が残したい光景という話がでたついでに、山折氏が塾頭を務めている『夕焼け京都塾...
古都を旅する

翁と筑紫舞・傀儡舞

月刊京都の2015年04月号の「霊性の京都」は先月号の三島由紀夫がいう日本には「伝承というものにメトデーが介在しない」を少し敷衍した上で、今一度提起されていた。今月号では傀儡舞が取り上げられた。能の「高砂」でワキが「抑々これは九州肥後の国、...