週刊新潮の「とっておき私の奈良」直木賞作家の黒川博行氏の1回目は「談山神社」でした。談山神社は何度か訪れましたが、そう容易に行けるところではありません。奈良は見所が離れているので、目標にしないと行けないところです。黒川氏なら京都かと思いましたが、奈良となりました。意外な気がしました。
談山神社に十三重塔があるのは、神仏習合の名残です。藤原鎌足の長男の定慧が唐から帰国し、多武峰に鎌足の墓を移し、十三重塔を建立したといいます。ここでは別な逸話で黒川博行氏が唸ったという話を紹介してました。「定慧が唐から持ち帰った材料で塔を建てる際、十二重にしかならず、嘆いていると、ある夜、雷鳴を伴う暴風雨が起こり、十三重目が飛んできたという」。楽しい逸話ですね。談山神社というと秋の紅葉が有名で賑わいますが、黄葉のイメージです。
プラス1は「倉梯岡陵」でした。「くらはしのおかのみささぎ」と読みます。崇峻天皇の陵墓です。桜井駅から談山神社へ行くルートの途中にあります。
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