ルネ・デカルト、山田弘明訳『省察』ちくま学芸文庫、2006年、2018年第10刷
2022年の暮れに買って、山田弘明氏の解説を読んでみたが、本文は「第一省察」を読んで、そのままになっていた。今回読む「第二省察」は人間の「精神の本性」がテーマである(p.218)。
中畑正志氏の『アリストテレスの哲学』(岩波新書、2023年)の流れで「第二省察」がアリストテレスの魂論の批判であることを確認したかったのであるが、ヨーロッパ思想の流れを理解していないので、デカルトのストア派に対する批判がうまく読み取れない。注解83,84を読んで、気がつくくらいである。何しろ本文には哲学者の名前はでてこないのである。このあたり、デカルトの用心深さを感じる。
本文を読んでもわからないので、注解を読んでみることにした。
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