5月皐月は書籍往来から始まりました。連休にしましたので、動くのが億劫になりました。本との遭遇がこの先の読書を決めることになります。
【思想】
上山春平『埋もれた巨像 国家論の試み』岩波叢書、1977年、1978年第2刷
上山春平の意図が「国家論」のために具体的な検討にあるため、ヘーゲルの『法哲学』をヘーゲルの「国家論」と見る立場のようです。
「私は、この本において、日本の史実に即しながら、日本の国家の特質を追求することから、国家論への第一歩をふみ出してみようといたしました。やがては、実践哲学の一分野としての国家論にふさわしく、普遍的な展望のもとに、現代の日本の国家を位置づけ、将来の方向を選択するための指針を見いだすことができれば、と思っているのですが、当面は、日本国家の原形を確認する、という限られた目標に的をしぼってみたのです」(pp.265-266)。
したがって、「哲学」が本来は好ましいのですが、私のカテゴリは「思想」に哲学・宗教もまとめている関係で、「思想」にしています。歴史にはしません。歴史家以外の書を歴史に分類することはしません。
上山春平『日本の国家像』新NHK市民大学叢書、1980年
書籍目録を検索したら次の本が見つかりました。二次的三次的必要な本となるか判断することにすることにします。
神田古書まつり2014
上山春平編『國家と價値』京都大學人文科學研究所、1984年
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