4月卯月は桜の散った風景となっていた。
(購入後記)
丸善日本橋店で蔵書票を覗くが、欲しいものはなかった。
ベン・ホロウィッツの本は、企業文化を考える上で参考にする。
池田晶子の本は、哲学史を読む今の私の気分で選んだ。解説が斎藤慶典氏であることも弾みになった。まだ、池田晶子は読んだことがない。若松英輔氏の本で知っているだけである。若松英輔氏の本を呼んで満足していたので、手に取ることはなかった。それが、マイブームで哲学史の本を読み始めた時期に棚に並んでいたのであった。春は、ニューカマーのための特集が行われるのである。
須賀敦子の本は気になる本の書評があったので、手にした。谷沢永一のような辛口の評価家がいなくなって、お手盛りの批評で買うのは嫌だし、自分が買ってしまえば自分で始末をつけることになる。気になるからといって何でも買えばよいといってもスペースがない。段ボール箱を片付けて腰を痛めるわけにはいかない。まだ、寒さが残っているのである。
『ヨーロッパとは何か 分裂と統合の1500年』クシシントフ・ボミアン
須賀敦子の書評だけを集めた本であるから、さまざまであったが、日本が手本にしたヨーロッパについて、その成り立ちを理解しないできたことは確かで、19世紀のヨーロッパに学ぶということは何だったのか。アメリカとロシアの成り立ちを考える上でも参考になる気がした。
【思想】
池田晶子『考える人ーー口伝(オラクル)西洋哲学史』中公文庫、1998年、2021年7刷
【エッセイ】
須賀敦子『本に読まれて』中公文庫、2001年、2019年5刷
【経営】
ベン・ホロウィッツ、浅枝大志、関美和訳『WHO YOU ARE』日経BP、2020年
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