Le Petit Parisan で作品を受け取り文房堂で額装するために神保町へ来た。ただでは帰れないが、荷物になるかもしれないと1冊だけにしたが、額材の取寄せに時間がかかるものを選んだため預けになった。本に回す手持ちがなくなったので大人しく帰ることにする。どうせ読みきれない本に幾ら足しても変わらない。著名な英語学者は頭に入れているので、出物があれば買うと思う。
(購入後記)
田村書店のワゴンで細江の背表紙が見えた。去年、kindleで『英語学と米語 ー最終講義ノート(遺稿)ー』盛岡ペリカン堂、2017年を買って読んだのを記録してなかったようで、ブログを検索しても出てこない。Evernoteでは2021年6月13日に記録がある。どうもkindle版は漏れることがあるのは書影がないためだろう。しかし、この都度方式はますますパーソナルな目的になってきた。
【言語】
細江逸記『動詞叙法の研究』泰文堂、1933年、1935年第5版
細江逸記博士が「輕井澤夏期大學の四囘講演」の原稿を基に本にしたとある。昭和8年は病に悩まされたようだ。読んだ限りとても講演の準備をできる状態ではなさそうである。10月には脱稿しており博士の執念を感じる。例文がDoyle,The sign of Four,IV.から取られているのをみると、北村一真氏の『英文解体新書2』(研究社、2021年)でシャーロック・ホームズから始める英文解釈を読んだ人はニヤリとするに違いない。
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