2021年01月書籍往来
正月が短い今年は忙しさで疲れました。一年が始まったばかりなのですが歳を感じます。
【歴史】
酒井紀美『戦乱の中の情報伝達 使者がつなぐ中世京都と在地』吉川弘文館、2014年
荘園の領家である東寺と在地である備中新見荘の文書の分析から明らかになる中世社会が面白いと思います。
藤木久志『天下統一と朝鮮侵略 織田・豊臣政権の実像』講談社学術文庫、2005年、2006年第2刷
福島克彦氏の織豊権力という言い方の新書を読んでいると、織豊政権との違いを考えざるを得ません。
【思想】
津本陽『武蔵と五輪書』講談社、2002年
武蔵の『五輪書』を武道に優れた小説家が読み解いた本。わからない点はわからないと書いています。兵法の話は読んでも仕方がないのですが、生き方として何か共感できる点がないか、あるとすれば、「鍛練」し続ける姿勢だと思います、
【アート】
三井秀樹『美の構成学 バウハウスからフラクタルまで』中公新書、1996年、2007年第8刷
構成学が広い範囲をカバーしていることは驚きです。
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