144 「嵐山」千宗室

Goinkyodo通信 ひととき

2021年10月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「嵐山」というタイトルでした。観光地名のタイトルは珍しいことです。なんでも子供の頃に行った落柿舎の記憶が曖昧なので確かめるために出かけたと言います。

二条駅から嵐山まで嵯峨野線を使い、トロッコ列車に乗り換えて一つ目の駅です。確かにトロッコ列車は一生乗らないかも知れない。トロッコ嵐山から、小倉池の横を歩いて住宅地を過ぎれば落柿舎が見えます。どうやら子供の時分に落柿舎に来たことは確かめられたようです。

ここまできたら常寂光寺か二尊院へ寄りたくなります。家元は二尊院へ「ひいひいじい様」のお墓参りをします。裏千家の12代目千宗室は角倉家から婿入りしたのでした。

家元は初めてこの先祖の墓参りをしました。何しろ16代なので知るよしもないのです。

竹林を抜けて嵐電で帰ります。帷子ノ辻駅で北野白梅町に帰ってきました。ここら辺は家元はの散歩範囲です。このエッセイにも度々登場しました。それにしても長歩きでした。

注)トロッコ嵐山線は全席指定で当日券も発売しますが予約しないとよい列車に乗れません。ハイシーズン以外は水曜日は運休とかあって私もまだ乗れていません。

落柿舎は何度か見に行きました。建物の中に入れないので、遠くからの景色と庭の柿くらいしか記憶にありません。

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