小林由岐『京都でのんびり』祥伝社、2006年
京都の三省堂で買ってから京都の散歩に欠かせない本になりました。雑誌の特集やいわゆる京都本はその時々のテーマで作られているので、散歩コースを網羅していないため実際には使えないのです。
最初読んだとき「しもがも」や「でまち」などぜんぜん分かりませんでした。それでも「よしだ ひゃくまんべん」の節分の一日(P68-69)とコメント(P70-71)を読んで、節分に吉田神社に行きました。3日間で百万人(ちょっと大げさ)というタクシーの運転手さんの言葉どおり、大勢の人出に戸惑いながら、逃げ道のない参道を上がって行き、福豆を買ったり、菓祖神社でお菓子をいただきました。著者のように黒谷さんから真如堂、宗忠神社のコースであればよかったと思いますが、そもそも黒谷さんも知らない初心者には無理な話です。
北村美術館に行くときは李青(神田の李白という喫茶店を目標にしたらしい)で休憩して、韓国のCDを買って帰ります。この本で紹介されているところはどこも素敵なところでした。
著者のイラストがかわいくですきです。帽子で見えない著者の顔が残念です。
「この京都からおすそわけしてもらうおみやげは、かくべつです」(P49)。
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