古都を旅する

京都市動物園

週刊新潮の「とっておき私の京都」芥川賞作家の藤野可織氏の1回目は「京都市動物園」だった。剥製のイリエワニが好きだったり、本州最古といわれるあの観覧車が好きだったり、京都府生まれの才女は少し違います。現地説明会で行ったことくらいしかない私には...
読書時間

『京都の歴史を歩く』(2016)

小林丈広、高木博志、三枝暁子『京都の歴史を歩く』岩波新書、2016年 「京都の道は肥たんごの通り道でもあった。」と書いてあるのを読むと、『京都ぎらい』の井上章一が噛みつきはしないかと心配するが、ここにあるのは歴史認識である。被害者意識ではな...
読書時間

金谷武洋の日本語論

『LIBRARY iichiko No.113 WINTER 2012 金谷武洋の日本語論』文化科学高等研究院 特集 金谷武洋の日本語論を読むために『季刊 iichiko』をAmazonで取り寄せてみた。 山本哲士氏のインタビュー「金谷日本...
書籍目録

ミニコミ誌にはまる

三省堂神保町本店でミニコミ誌の特集があった。LIBRARY iichikoが黄色で目立ったので、ちょっと手に取ってみたら、これが断然面白い。というわけで、古書も2冊注文し、新刊も注文するわで、暫くは雑誌を読んで暮らすことになったというわけ。...
ひととき

76「貨物と少年」千宗室

ひととき 2016年02月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「貨物と少年」というタイトルだった。家元の少年時代の話かと思ったが、家元が金沢行に乗る0番線ホームで見かけた少年の話だった。不審な動きから飛び込みかと思って注...
古都を旅する

談山神社

週刊新潮の「とっておき私の奈良」直木賞作家の葉室麟氏の4回目は「談山神社」だった。秋の黄葉の時は混んでいた記憶がある。夏の盛りは人影もないけど、蝉の鳴き声だけが耳に残った。冬はどうなのだろうか。タクシーを待たせていたので御破裂山には行ってい...
断片記憶

『京都人も知らない京都のいい話』(2016)

浜村淳『京都人も知らない京都のいい話』PHP研究所、2016年 MBSの「ありがとう浜村淳です土曜日です』を理髪店でよく聴いたものだ。映画の話が何とも楽しい。 浜村淳氏は鷹峯育ちのようである「第8章 わが故郷・鷹峯を歩く」。北区で京都人とい...
断片記憶

『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』(2015)

入山 章栄『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』日経BP社、2015年 著者の本とは2冊目になります。 1.経営学は何を提供できるか (1)理論研究から導かれた「真理に近いかもしれない経営法則」 (2)実証分析などを通じて、そ...
断片記憶

片貝孝夫氏を悼む

片貝孝夫氏を悼む 片貝孝夫氏が2016年2月16日に永眠された。私は後年の付き合いでしかなかったが、氏は親身に心配してくれた。 氏の故郷の東吾妻町の町おこしは始まったばかりである。氏が取り組んだときにはもう時間が残されていなかったのだ。片貝...
断片記憶

『国文法ちかみち』(2016)

小西甚一『国文法ちかみち』ちくま学芸文庫、2016年 なにやっているの?と言われかねない。また、受験文法の本を買ってしまったのである。ある懐かしさと悔しさが同居するが、すでに不確かさを増した記憶の底に小西甚一の名前がある。この人の本が出回る...