読書時間

『和歌とは何か』(2009)その7

渡部泰明『和歌とは何か』岩波新書、2009年、2013年第3刷 終章ーー和歌を生きるということ 終章を読んで長かった読書も終わった。電車の時間で読んでいるので細切れになったが、私にとって新奇な話が多かったので、結構楽しめた。おススメ本といっ...
読書時間

『日本の思想1 最澄・空海集』(1969)

渡辺照宏編『日本の思想1 最澄・空海集』筑摩書房、1969年、1976年第6刷 手元に『高野雑筆集』とかないと不便だなと思って、事務所行って本棚を探したら、『最澄・空海集』の中に「高野雑筆集(抄)」があった。書き下し文であり、原文が付いてい...
断片記憶

「辞本涯」の語感

竹内信夫『空海入門 弘仁のモダニスト』ちくま学芸文庫、2016年 竹内信夫『空海入門 弘仁のモダニスト』(2016年)を読み返して、DVDを見始めてしまった。そもそも、空海が高野山を創建するときに冬の高野山を「山高雪深、人迹難通」と形容した...
視聴時間

『五大 地・水・火・風・空 高野山・紀伊山地の霊場と参詣道』(2004)

永坂嘉光『五大 地・水・火・風・空 高野山・紀伊山地の霊場と参詣道』GPミュージアムソフト、2004年、DVD42分 竹内信夫氏の『空海入門 弘仁のモダニスト』(2016年)を読み返していて冬の高野山が見たくなって、封を切る。永坂嘉光氏の写...
断片記憶

「渉覧山水」ということ

竹内信夫氏の『空海入門 弘仁のモダニスト』(ちくま学芸文庫、2016年)を読み返していて、冬の高野山が見たくなった。以前、暮れに行った時は、寒かったけど、雪は降らなかった。霊宝館が冬休みで閉まっていた。壇上伽藍のある盆地の西の端にある大門か...
散歩時間

「酒呑童子絵巻」を観に根津美術館まで

根津美術館に「酒呑童子絵巻 ー鬼退治のものがたりー」を観に行く。 室町時代の酒呑童子絵巻は残念ながら1巻しかなく、これからというところが見れない。江戸初期の伝狩野山楽の3巻本は色がよくなかった。19世紀の住吉弘尚の8巻本は酒呑童子の誕生から...
断片記憶

上田惇生氏逝く

上田惇生氏が2019年1月10日に亡くなられた。知人のFBを読んで初めて知った。ドラッカーは上田惇生訳で読んできたから、良くも悪くも影響は大きい。上田惇生氏編訳は評判が悪いのでほとんど処分してしまったが、『テクノロジストの条件』(2005年...
読書時間

『和歌とは何か』(2009)その6

渡部泰明『和歌とは何か』岩波新書、2009年、2013年第3刷 後半は行為としての和歌である。するする読んでしまう。 Ⅱ 行為としての和歌 第1章 贈答歌ーー人間関係をつむぐ 贈答歌はその解釈が難しいのであるが、著者は、和泉式部と敦道親王、...
読書時間

『戦国大名と国衆』(2018)

平山優『戦国大名と国衆』角川選書メチエ、2018年 平山優氏の最新刊である。前回の本に比べて薄いにも関わらず読むとすぐに眠くなるのは、最初に出てくる用語の定義のせいである。これを越えないと先に進めない感じがするのが、「論」のせいで、『武田氏...
書籍目録

2019年1月購入図書

2019年1月購入図書 今年は積読はしないという方針で新刊本と付き合うことにする。研究会で使う本とか考えると、新刊本5割、古書2割、往来3割くらいになると理想的だなあ(去年の実績は45%、35%、20%)。新聞、定期購読誌、メルマガ、ブログ...