2019年1月購入図書
今年は積読はしないという方針で新刊本と付き合うことにする。研究会で使う本とか考えると、新刊本5割、古書2割、往来3割くらいになると理想的だなあ(去年の実績は45%、35%、20%)。新聞、定期購読誌、メルマガ、ブログ、オンライン教材、Podcastなど私を維持してくための膨大なインプットを考えると、本当に本と付き合う時間を大事にしたい。
注)往来とは、このブログを始める前までに買ってあった刊行本(過去の読書生活)や借りて読む本である。これがなければ、新刊本オールでもよいのだけど、調べごとしていると、古書に突き当たるし、買ったことすら忘れているのは当たり前(^^)
(購入後記)
幸せとは何かという根本を考えなければ、欲望に負けて文化は滅びてしまうだろう。文化は農耕に始まり、景色を切り拓いてきた(中尾佐助『栽培植物と農耕の起源』)。欲望に溢れた「日本文化」というメタ文化の気持ち悪さを感じる。
戦国時代を扱う歴史書は決してビジネス戦士の教養にはならない。まして、「国衆」は戦国の終わりとともになくなったものであり、現代の状況の理解に直接繋がるわけではない。しかし、歴史観なくして現代を考えることはできないのも事実である。
そういえばハイエクは読んだことがなかった。入門書を読んでみることにする。
ルソーの『社会契約論』(桑原武夫、前川貞次郎訳)が読めないのは翻訳のせいではないかという疑問を持った。そもそもタイトルは『社会契約論』じゃないだろう。Du Contrat Social ou Principes du droit politiqueは『社会契約について、もしくは政治的権利の原理』である。フランス語の原文を見たら少し古いフランス語であるので、フランス語の現代語訳があれば読みやすいと思った。しかし、探せなかったので、英訳版にした。現代英語なので分かりやすい。仏英和の力で読み通したい。
課題図書としてAction for Readingで読むためにkindle版でなく買うことになった。野中郁次郎氏の本もこれが最後になるのか。
課題図書を読んでいたら、タネ本の紹介がされていた。「制作」というと、荻生徂徠の聖人という制作者を思い浮かべてしまうのは、一つの読者傾向なのだろうか。
【思想】
丸山俊一『マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する』NHK出版、2018年
Jean-Jacques Rousseau『The Works of Jean-Jacques Rousseau: The Social Contract, Confessions, Emile, and Other Essays (Halcyon Classics) (English Edition)』Halcyon Press、2009年 Kindle版
ネルソン・グッドマン『世界制作の方法』ちくま学芸文庫、2008年、2018年第6刷
【歴史】
平山優『戦国大名と国衆 』角川選書、2018年
【経済】
BOUDREAUX, DONALD J. 『The Essential Hayek』Fraser Institute、2015年 kindle版
【経営】
紺野登、野中郁次郎『構想力の方法論 ビッグピクチャーを描け』日経BP社、2018年
コメント