断片記憶

供え餅

来年は丑年である。よって、鏡餅を飾ることにしよう。
書籍目録

2020年12月書籍往来

2020年12月書籍往来 師走である。一年が暮れようとしている。 忘れた本に会うとドキりとする。この間も、瀬田勝哉氏の『増補 洛中洛外の群像』(平凡社ライブラリー、2009年)の2冊目を目にしたばかりだ。 養老孟司氏の本が何故か面白いと感じ...
断片記憶

RIP Nakanishi Rei

なかにし礼さんが2020年12月23日に亡くなられた。 作詞家であったなかにし礼さんが深夜放送をやられていたの聴いたなあ。僕の耳には礼さんだった。いつのまにか、売れっ子の作詞家を辞めて小説家になられた。歌と共に人生があった時期が思い出される...
読書時間

『パサージュ論(一)』(2020)

ヴァルター・ベンヤミン、今村仁司、三島憲一、大貫敦子、高橋順一、塚原史、細見和之、村岡晋一、山本尤、横張誠、與謝野文子、吉村和明訳『パサージュ論(一)』岩波文庫、2020年 書誌情報 岩波書店の『パサージュ論』は単行本全五巻が1993年に刊...
読書時間

『定本酒呑童子の誕生』(2020)その3

髙橋昌明『定本酒呑童子の誕生 もうひとつの日本文化』岩波現代文庫、2020年 大江山(大枝山)は四角四境祭が行われたところで、酒呑童子の首塚が祀られている。「古代・中世を通じ「鬼気」のより来る場所として、同時にその侵入をさえぎり、都を頂点と...
読書時間

『物言はぬ顔』(1912)

小川未明『物言はぬ顔』春陽堂、1912年第3版 小川未明の小説をLe Petit Parisienの石川さんに借りて読んだ。9頁から16頁が製本の手違いでダブっていたのには驚いたが、文章は淡々と淋しい調子で書かれていた。童子作家の顔しか知ら...
ひととき

135「ことの始めは・・・」千宗室

ひととき 2021年1月号の千宗室さんの京都(みやこ)の路地(こみち)まわり道は「ことの始めは・・・」というタイトルでした。要するにネタ落ちの話でしたが、亡くなられた家元の母堂に連載の話があって、断ったことがあり、家元がここで12年も連載し...
断片記憶

考え、待つということ

若松英輔氏が「NHKこころの時代~宗教・人生~ それでも生きる旧約聖書「コヘレトの言葉」」の第3回「すべての出来事に時がある」の中で、唐木順三の言葉を引用していたのでメモする。 『詩とデカダンス 近代における芸術の運命』の最後、四 考え、待...
散歩時間

プチパリ寄席? 柳家小もん

令和二年も押し詰まって、Le Petit Parisenで落語会が開かれた。柳家小もんさんは二つ目で、今年は聴くのが二度目になった。 最初は、いつもの出囃子で、「粗忽長屋」を演じた。雷門の行倒れは、近場だし、笑って済ませているが、天明飢饉の...
読書時間

『定本酒呑童子の誕生』(2020)その2

髙橋昌明『定本酒呑童子の誕生 もうひとつの日本文化』岩波現代文庫、2020年 大江山の酒呑童子の物語は「南北朝・室町初期成立といわれる逸翁美術館蔵『大江山絵詞』を初見とし」(P11)ている。 高橋昌明氏によると、大江山はどこかという問題があ...